左官職人が金属のコテを使い仕上げた壁を塗り壁と言います。

一般の方にはどれが塗装で、どれが塗り壁かわかりにくいと思いますが、大きな違いは塗装はローラーで塗るためにブツブツ模様で光沢のある壁になりますが、塗り壁は左官職人がコテのエッジを立てて塗るために凹凸のある仕上げで光沢のない独特な質感となります。

お寺やお城などの白い壁や住宅のモルタル壁も塗り壁ですが、このサイトでの塗り壁とはファッションマートやテーマパークにある建物のような「カラフルで模様の付いた壁」の事を意味します。
                              (もちろん昔からある和室の壁も施工します)

「カラフルで模様の付いた壁」の代表格はやっぱりフランス生まれのジョリパット

ジョリパットはアイカ工業の製品で、30年程の歴史があり今の塗り壁ブームの火付け役的な存在。アクリル塗料と砂をミックスした材料で、粘りのある特性を生かし、コテを使いさまざまな模様をつけて仕上げることが可能です

また 100色以上の中からカラーを選べ、2色を同時に塗りつけるマーブル仕上げも左官職人だけができる技術の1つです。

塗料がベースなので雨や太陽光に強く外壁に向いています
あまりにも有名な材料なので塗り壁=ジョリパットと思っている方が多いですね。

また 室内用の塗り壁材では体に優しい健康壁 珪藻土が有名ですが日本古来から使われている漆喰(しっくい)も新しく生まれ変わって人気を2分しています。

漆喰や珪藻土もカラーが豊富で模様を付けて仕上げるのが一般的です
これらの塗り壁材は成分で分類され、用途により使い分けます

ジョリパット(主に外の壁)

「カラフルで模様の付いた壁」の代表格で主に外壁に施工します
フランス生まれの塗り壁材 パステルカラーとコテ模様でデザインは思いのまま
新築ではかなりの割合で採用されていますが、リフォームではまだまだこれからです

美しさ    文句なしの5ッ星
効果     外壁の美しさが長持ちします
肌触り    硬くザラつきがある
耐候性    これも5ッ星
備考     外壁にはカラーが豊富で耐候性を持つジョリパットをお奨めします

ジョリパットのメーカー  アイカ工業株式会社
他推奨メーカー      近庄化学株式会社・エスケー化研株式会社

珪藻土(主に室内)

プランクトンの死骸が蓄積した泥土を含有した塗り壁材で色々な効果が確認されています
今一番注目されている材料で珪藻土を塗った部屋に入ると何か違いを感じます
調湿効果が特に優れています

美しさ    効果優先の少し押えた淡い感じの色合いです
効果     非常に優れています 5ッ星
肌触り    サラサラ感があり落ち着いた雰囲気です
備考     寝室やリビングに塗る方が多いです

珪藻土のメーカー  ジワラ化学株式会社・株式会社 EM MAX・日本珪藻土建材株式会社・株式会社サメジマコーポレーション

漆喰 しっくい(主に室内、玄関、廊下、階段周り)

お城や蔵など日本の伝統的な建物に見られる白い塗り壁もそうですが雑誌やTV番組で見かける海外の塗り壁はほとんどが漆喰です。
原料が天然素材で出来ており特に防カビ効果が優れています
自然派志向の方にはお勧めです。

美しさ    一番塗り壁らしい仕上がりです
効果     珪藻土のように色々な効果があります 5ッ星
肌触り    表面が堅くキズがつきにくい
備考     材料の石灰自身に強い防カビ抗菌効果が有ります

私、お勧めのスイス漆喰  カルクフォール

じゅらく (主に和室)

もともと京都付近に産する土を仕上げに用いた緑や黄色の代表的な和風の塗り壁で最近では同じような色合いの和室の壁をじゅらくと言います
珪藻土入りのじゅらく壁もございますのでお問い合わせ下さい

美しさ    じゅらく独特の緑、黄色は他の塗り壁では出せない色合いです
効果     吸湿などの効果があります
肌触り    ザラザラした感じ
備考     畳の部屋にはやはりじゅらくが良く似合うと思います